『AI:ソムニウム ファイル』

 過去作の極限脱出シリーズがおもしろかったので遊んだ。プレイ時間は13時間。PCゲームパスで利用。

 過去の事件で左目と記憶を失った刑事が、電子義眼に内蔵されたAIと共に、他者の夢に侵入する技術を用いて、遺体の左目がくり抜かれていた殺人事件の真相を追う、というお話。

 一部かなり好みじゃない部分(会話のノリ・シリアスな場面でのしょうもないギャグ展開)があったものの全体としては楽しめた。多分次作も機会を見つけてやると思う。以下に細々とした感想。

  • 終盤に演出がかなりかっこよく決まっているシーンがあり演出面についてはそれだけでかなり満足した。
  • 1箇所あからさまに遡及的過去形成が行われているシーンに気が付きなぜか嬉しくなった(真面目にエロゲやってたわけでもないのにね)。
  • 極限脱出シリーズにおいて、理由付けに腐心していた印象のある物語上の展開が、ほぼ説明なしに行われていて少し可笑しかった。こちらとしても、本当は欠点なのかもしれないけど理屈をつけるならなんとでもなるんだろうし、毎回説明されるのもおっくうだからそれで良いよ……という感じ。
  • 設定上BMIやAI分野の科学技術が現代から大幅に発展しているはずなのだが、それによって社会が変化している描写がほぼないのは少し物足りなかった。つまり作中世界の様子は現代社会と変わらなくて未来っぽさは特にない。
  • 一部のキャラクターの服装が極端に嘘くさくて他の人物と比較しても浮いており、登場するたびに「その服装はおかしいだろ」と感じてしまった(主人公の服装だって十分嘘くさいしそういうものだろう言われればその通りなのだが……)。